子宮頸がん(HPV)ワクチン

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子宮頸がん(HPV)ワクチン

子宮頸がん(HPV)ワクチン

1 子宮頸がんとは

子宮にできるがんには子宮頸がんと子宮体がんの2種類があります。子宮頸がんは子宮がんのうち7割程度を占めています。最近では20代後半~30代の発症率が増えてきています。

子宮頸がんの 95%以上は、ヒトパピローマウイルス(HPV) が原因であることが分かっています。HPVは100種類以上確認されており、主に子宮頸がん発生に関連するHPVは13種類(16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68)であるとされ、このほかに良性病変であるコンジローマの原因となる2種類の型(6、11)が問題となっています。  

子宮頸がん予防情報サイト | もっと知りたい子宮頸がん予防

2 子宮頸がんワクチン

HPVワクチンHPVワクチンには2価、4価、9価と3種類があります。

2価 サーバリックス HPV16、18型の感染予防
4価 ガーダシル HPV16、18型、コンジローマ発生に関連する
HPV6、11型の感染予防
9価 シルガード9 HPV6、11、16、18型(4価)に加え、HPV31、33、45、52、58型の感染予防 

※子宮頸がん予防ワクチンは、がんでの検出頻度が特に高い16型と18型の感染を予防するものです。 

2価や4価で7割程度、9価であれば9割程度HPVへの感染を予防できると言われています。

2023年4月1日以降のHPVワクチン外来新規予約者の方には、9価HPVワクチン(シルガード9)の対応とさせて頂きます。

すでに初回接種をされている方は、同じ種類でご予約をお取りください。

HPV ワクチンは筋肉内注射になります。

3 定期接種対象年齢

ワクチン接種時期については性交渉を始める前に行うことが理想で、9~16歳の時期に行うことが推奨されています。ただし、性交渉の経験がすでにあり、なんらかのHPV型に感染しているとしても、今後その他のHPV型の感染を防ぐ意味でも接種は有効です。

定期接種(小学校 6 年生から高校1年生 相当)対象者の女子とキャッチアップ無料接種となる女性も対象となり。キャッチアップ接種は2022(令和 4)年 4 月から 3 年間行われる予定です。誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日の女性はキャッチアップ接種にて公費で補助されます。接種が受けられる期間や手続きなどについては、お住まいの各自治体からの案内をご確認下さい。

2023年4月から9価の子宮頸がんワクチンも公費適応です。
キャッチアップ接種は、接種する時点で感染していないHPV型の感染予防とそれに伴う子宮頸部病変のリスクを減らすことはできますが、既に感染しているHPV 型は予防できません。また、ワクチンを接種したからといって、100%子宮頸がんを予防できるわけではありません。

早期発見および治療のために20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がんの検診を受けるようにしましょう。

4 接種スケジュール・自費費用(定期接種は無料)
9価 シルガード9 接種回数:3回(初回、2ヵ月後、6ヵ月後)43,000円/回
女性のみ、男性適応なし
4価 ガーダシル 接種回数:3回(初回、2ヵ月後、6ヵ月後)23,000円/回
女性・男性
2価 サーバリックス 接種回数:3回(初回、1ヵ月後、6ヵ月後)23,000円/回
女性のみ、男性適応なし
5 予約方法

予約システム@linkより
小学6年生~中学3年生(15歳未満)の方 小児科 → 予防接種
15歳以上の方 産婦人科 → 子宮頸がんワクチンにてご予約をお願いいたします。

※4価ガータシル、2価サーバリックスをご希望の方はワクチンのご用意がないため、お電話にてご予約をお願いいたします。(お取り寄せまでお時間をいただく場合があります)

6 当日の持ち物

・健康保険証
・母子手帳
・予診票(公費接種)